満月の呼び方

太陽系

今宵は満月です。帰宅時などに、ふと見上げた夜空に美しい満月があると、ちょっと嬉しくなるものですよね。

私は日本の月を愛でる文化が好きです。時には恋心を映す鏡として、またある時には故郷への懐かしい想いを朧げに輝く月に重ねてみたり。古くから伝わる和歌にも、日本人の月に対する様々な想いが込められています。

日本では、旧暦の8月15日を十五夜と呼びお月見を楽しみますね。中秋の名月なんて風流な呼び方もします。

ところで、海外には満月を楽しむ文化はあるのでしょうか?今回はネイティブ・アメリカンが月ごとに満月の呼び名を持っているという記事を見つけたため、和訳しながらちょっと私たちとは違った視点からの満月についてご紹介いたします。

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アメリカでの満月の呼び方

Credit: Colleen Quinnell, The Old Farmer’s Almanac

なんと、毎月様々な呼び方があるそうです(笑)ネイティブ・アメリカンも日本人のように月には特別な気持ちを抱いていたのかもしれませんね。

1月 Wolf Moon

1月は「狼の月」です。この時期には狼がよく遠吠えをしていたので、この名前になったそうです。

他の呼び方として、

Cold Moon(冷たい月)
Spirit Moon(魂の月)
Center Moon(中央の月)
Severe Moon(過酷な月)
Greetings Moon(挨拶の月)

があるそうです。寒い季節や新年といった季節柄にちなんだ呼び方が多いですね。

2月 Snow Moon

2月は「雪の月」です。これは分かりやすいですね!2月は雪がたくさん降ることにちなんでつけられた名前です。

他には、

Hunger Moon(飢えの月)
Bone Moon(骨の月)
Black Bear Moon(クロクマの月)

があります。やはり2月は寒さが厳しく、飢えとの戦いというのが表れていますね。クロクマはなぜでしょうね?この時期は冬眠中だと思うのですが。。。

3月 Worm Moon

3月は「ミミズの月」です。ちょっと勘弁してほしいです(笑)暖かくなり、地面からミミズが顔を出すことにちなんでいるのでしょうか。

他の呼び方は、

Sap Moon(メイプル樹液の月)
Sugar Moon(砂糖の月)
Eagle Moon(ワシの月)
Crow Moon(カラスの月)
Lenten Moon(四旬節の月)
Wind Strong Moon(強風の月)

があります。Sapはメイプルシロップの原料となる樹液で、この時期から収穫され始めるそうです。他にも春が来て鳥が空を飛び始めたり、春一番といった季節感が強く表れている名前が多いですね。なんだかネイティブ・アメリカンの見ていた風景が目に浮かぶようです。

4月 Pink Moon

4月は「桃色の月」です。シバザクラツルハナシノブで大地がピンクに染まったことに由来するそうです。もし日本で4月の満月に名前をつけるとしたら、きっと「桜月」となるでしょうね。

他の名前は、

Egg Moon(卵の月)
Sprouting Grass Moon(若草の月)
Budding Moon(発芽の月)
Moon When the Geese Lay Eggs(ガチョウが卵を産む月)

があります。桃色に加えて新芽の緑が用いられており、色鮮やかな季節にぴったりの呼び方ばかりですね!

5月 Flower Moon

5月は「花の月」です。この時期に花がたくさん咲くことからつけられています。

他には、

Corn Planting Moon(トウモロコシを植える月)
Milk Moon(ミルクの月)
Mother’s Moon(母の月)
Frog Moon(カエルの月)

という呼び方があります。母の日にちなんだものもありますが、これはネイティブ・アメリカンではなく、入植者たちによる呼び方ですね。

6月 Strawberry Moon

6月は「いちごの月」です。なんとも可愛らしいですね!これは6月が野いちごの収穫シーズンだったことに由来しています。

他には、

Rose Moon(バラの月)
Hot Moon(暑い月)
Hoeing Moon(畑を耕す月)
Honey Moon(蜜の月)

があります。新婚の時期のハネムーンはこの「蜜の月」から来ているという説もあるそうです。確かに6月といえばJune brideですからね!

7月 Buck Moon

7月は「雄ジカの月」です。この時期に雄ジカはツノが完全な形で生えるそうです。

他の呼び方は、

Thunder Moon(雷の月)
Raspberry Moon(ラズベリーの月)
Salmon Moon(サーモンの月)

があります。ラズベリーの収穫の時期であったり、サーモンが川に戻ってきてたくさん漁れる時期であることがよく現れていますね。食料は大事ですからね!!

8月 Sturgeon Moon

8月は「チョウザメの月」です。あのキャビアで有名なチョウザメですね。五大湖やシャンプレーン湖でチョウザメがよく漁れるシーズンだったことに由来するそうです。サメと言いつつも、チョウザメって実は淡水魚なんです(笑)

他の呼び方として、

Green Corn Moon(緑のトウモロコシの月)
Black Cherries Moon(ブラックチェリーの月)
Flying Up Moon(飛び上がる月)

があります。5月に植えたトウモロコシがようやく収穫の時を迎えましたね!

9月 Harvest Moon

9月は「収穫の月」です。秋はたくさんの作物が収穫できる月ですからね。恵みに感謝している感じがよく伝わってきます。

他には、

Corn Moon(トウモロコシの月)
Barley Moon(大麦の月)
Yellow Leaf Moon(黄色い葉の月)

があります。おっと、失礼しました!トウモロコシは今月収穫のようです。私が先月収穫したのはまだ青くて食べられなかったみたいですね。。。

10月 Hunter’s Moon

10月は「狩猟の月」です。冬眠前の動物を狙って狩猟をする時期です。ここで獲物をうまく捕まえて保存食をたくさん用意しておかないと、1月以降はSevere Moon、Hunger Moonとなってしまいます。。。

他の月の呼び名は、

Migrating Moon(移り変わりの月)
Falling Leaves Moon(落ち葉の月)

といったものがあります。もう秋も深まって、ちょっとしんみりとする季節がやってきましたね。

11月 Beaver Moon

11月は「ビーバーの月」です。ビーバーが冬の準備を終え、各々の住処に戻ることからこう呼ばれるそうです。

他には、

Frost Moon(霜の月)

があるそうです。日本でも旧暦11月は霜月と呼びますね。所変われど、人が思うことは似通っているようで面白いですね。

12月 Cold Moon

12月は「寒い月」です。ひねりも何にもない、ストレートな思いですね(笑)

他の呼び方は、

Long Nights Moon(長い夜の月)

があります。日本だと秋の夜長といったりしますが、向こうでは12月だそうです。やはり文化が違うと受け止め方が違って面白いですね(あれ、さっきと言っていることが・・・)。もっとも、冬至は12月なのでこの時期が最も夜が長いというのは理にかなっていますね!

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最後に

主にネイティブ・アメリカンが呼んでいた月ごとの満月の呼び方を見てきました。どれも自然や季節が感じられて、なんだか面白いですね!

今はコロナウイルスで気持ちが沈んだり好きなことができなくてもどかしい時期が続いています。こんな時だからこそ歩いている時に少し立ち止まって、あるいは家の窓を開けて美しい夜空と月を眺めてみませんか?

特に今日は、美しい「チョウザメの月」があなたの心を癒してくれると思いますよ。

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出典

本記事は、以下のページをベースにして執筆しました。

Full Moon Names
Native American and other traditional names for full Moons used to track the seasons.

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感想(0件)

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コメント

  1. たおぷー より:

    stargazingさん♪

    「月が綺麗ですね」 😁

    今日はチョウザメの月なのですね。
    毎月ごとの満月に名前が付いているなど知りませんでした!
    流石に海外、ズバリな命名が面白いですね♬
    何事も由来や逸話を知るのは楽しいです。
    stargazingさんのおっしゃる通り、4月の桃色の月→桜月のように、和名もあったら情緒があって素敵だったでしょうね✨
    良いチョウザメを(笑)

    • stargazer より:

      たおぷーさん、ありがとうございます!

      夏目漱石も粋なことを言いますよねw
      でも仮に私が東京帝国大学の学生で夏目漱石の授業でそんなこと言われたら、確実に茶化すと思います(笑)

      私はこの記事を書きながら、西部の荒野を思い浮かべていました。
      ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントとか、back to the future3とか・・・なんか開拓時代の西部ってロマンがあります!

      おっしゃる通り、和名があったら面白いですよね。調べてみても、意外と日本語で満月の別名ってなかったんですよ。日本人は月は月で楽しみ、それと季節ごとの組み合わせで楽しんでいたのかもしれませんね。

      たおぷーさんも、よいチョウザメを(笑)
      いつかクラッカーにキャビア乗せて食べてみたいなぁw

  2. たおぷー より:

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